２．不眠と緊張感
普通私くらいの歳になると、朝起きるのが自然と早くなる。(ｓ２０生まれ）
勿論、夜も若い自分より寝る時間は早くなってるし、昼寝もするから当たり前だが
子供の頃、休みだと、嬉しいことが有ると、眠れなくて困ったことが無いだろうか。
無いならご同慶だが、永ーーーーい人生には色々ある。
必ず有る。あって当たり前。と最近特に思うようになった。
チョイ前に、大事に５５年持っていた虫垂炎になり入院したことが有る。
元気な時にあこがれていた念願の入院生活である。
サー仕事を忘れ、あれこれやることもなく、ゆっくり寝ていられると思った。
所がこれが眠れない。
傷が痛い、イビキがうるさい、寝息がうるさい、ガサガサ気になる、
とにかく五月蠅い。理由はいろいろ考えた。
退院して、サー療養生活。自宅ならゆっくり寝れる。
所がお祝いで飲んだ退院した日だけは眠れたが、次の日からは病院と同じ。
寝るには寝るが眠りが浅い。寝入る時間だけは同じ。一眠りすると目が覚める。
何回も目覚め、つい早々に起きてしまう。どうもスッキリしない。
１日２日ならいいが、毎日それが続く。
で、変な時間にいびきコキコキ眠っている。
必要な時間寝てはいるのだが、本人に満足感無いだけである。
腰痛で休んでいたときには無かった体験である。
所が、所が２週間過ぎた頃から、出来るようになった。日が出るまで眠れるようになった。
な～んだである。其れまでは家族で一番早く起きて、カミさんからうるさいと言われていたが
朝食の準備が出来るまで、朝日が高く登るまで寝ていられるようになった。
フト暦を見ると、入院してから２週間過ぎている事に気づいた。
それからは、毎日のペースがやっとつかめ、眠りも充分、睡眠満足感達成され
やがて職場に復帰した。
今回の年末年始休暇は永かった。勤め人には理想のパターンで９日間。
例年より３日も早く休みに入れた。
仕事納めの日には、無事に終われた事に感謝し皆さんと一杯やった。
何年も入ったこと無いカラオケにも行って、タクシーで帰って来たのも久しぶり。
土日の休みですっかり、一年間の疲れがとれてしまった。
さしたる予定もなし、どこ行く当てもなし、訪問予定なし。正月無いから出かけない。
おとなしく家にいるしかない。サー寝るしかない！
所が目が早く覚める、困った。起きた。昼寝するべー。眠れない。頭がボーの繰り返し。
する事もなく、眠れないし、これは困る。
腰痛で休んでいる時は通院する目的が有った。痛みも有った。治療の目的が有った。
だから普通に眠れた。昼寝もしていた。
普段仕事しているときは、起床の時間気になる、それから食事して、着替えして・・・
通勤して、勤務して、やがて帰り、夕食すんで、暫くしてやっとホッとする。
普通に暮らしていても結構精神的にも、肉体的にもストレスがあるし一定の緊張感がある。
そんな生活を数十年経験している訳だから、生活のパターンが身体にシミ付いている。
肉体的な疲れは２，３日で回復するが、精神的な面は直ぐに変わらない。
これにはタイムラグ、必要な時間がある。
今回の休暇は永かった。それに予定無かった事が今回の不眠の元だ。
先人の知恵はやっぱりすごい。
習慣として亡くなった人がいる時は正月も無い、から予定も無い。おとなしくしているしかない。
それと永い休暇が私の緊張感を解きほぐしてくれた。
解きほぐしてはくれたが、切り替えにはまだまだ時間が必要だ。
そんなこんなの休暇も、もう終わりです。
普段の生活に戻れば、三日もしないうちに、サボリ心が出るでしょう。
朝は、なかなか起き出せなくなるでしょう。
やっぱり、普通の生活が一番快適と思う
